イナゴ・タニシ・カワニナ

気のせいか、立秋と聞いてセミの声が少し静かになった。とくに、午後が静かだ。せみの幼虫を食べる所があると聞いてインターネットで調べるとアルアル。だが感想は余り良くないようだ。ゴキブリが美味いという人もあると聞く。昔、子供の頃、稲につく害虫「イナゴ」をよく食べた。戦争中で何でも食べる時代だったから不思議ではない。イナゴを袋に入れて一晩おくと糞を出し切る。熱湯で茹でるか、大鍋で炒るかて、醤油と砂糖で佃煮にする。今でも子供のオヤツにする地方は多いらしい。昭和10年代のこと、「タニシ取り」「タニシ拾い」は子供だけでなく大人も没頭するほど人気があった。稲を刈り取った田んぼにそれまで土中に隠れていたタニシが這い出てくる。これも水に一晩つけて糞を出し切ってから処理する。茹でて、サザエの壷焼き風に殻の蓋を竹串で取り殻をクルリと回すと串の先に身がついて出てくる。そのまま塩を振りかけて食べても美味いが、やはり佃煮だった。佃煮は弁当のオカズよく入っていた。
カワニナというタニシの仲間がある。タニシは丸みを帯びた殻だがカワニナは細長い殻だ。主に川の石の底に張り付くように住みついている。タニシと同じようにして食べるが、良く茹でないと食中毒を起こす心配があるという。子供頃の川遊びの一つがカワニナ取りだった。戦争中(支那事変と大東亜戦争)で食料不足が身近の問題になり始めた頃の話だ。


たかさご百合
今年も「タカサゴ百合」が咲いた。球根なので毎年同じ所に咲く。一見して「テッポウ百」と間違えそうなほどよく似ている。花弁のラッパ状が細く長くて綺麗な花だ。背丈が1.5メートルにもなり、繁殖力強く00粒ほどの種が風で四方八方に吹き飛ばされて、予想外の所でも繁殖することだ。原産地は台湾でイギリス経由で日本には昭和元年頃入ったらしい。帰化植物の」一つだ。炎天下、毎日綺麗な花に見とれている。


一方、庭の蕗とミョウガの干天被害は深刻だ。雨続きの頃に生い茂った庭の蕗とミョウガが、干天続きで枯死。半分以上が枯死で土が露出。朝夕の散水では生命維持は難しいらしい。根が死ぬと翌年は生育不良になり大問題だね。来年はミョウガの子が不作かもしれない。
今日は画像無し。