先日のこと、YouTubeで昭和初期の唄を聴いていた。昭和13年頃から昭和24
年頃にかけての唄だ。その中に西郷輝彦の「若鷲の歌(予科練の歌)【戦時歌謡】
」が出てきて驚いた。13歳旧制中学入学、戦争が激化するなか、軍歌だけが威
勢がよかった。数ある軍歌の中で親しんだ「予科練の歌」を西郷輝彦が唄ってい
たとは知らなかった。戦後の歌手だと思い込んでいたのだから。15歳・旧制中学
3年の時、下宿屋に友人たちが来て、当時流行りたての「りんごの唄」を声高く歌
っていると、下宿やのオバサンが怒鳴り込んできた。「昨日まで軍歌を歌ってい
たのが今日はそんな軟派の唄を歌うとはナンゾヤ」と一喝されたのを思い出す。